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 第3回 上海の夏

今年の上海は特に暑かったようです。摂氏35度以上の日が28日ありました。7月には早々と39度を超え、一歩外に出ると体感温度40度以上の熱風が体にまとわりつきました。夜になってもシャツを脱いで街角にたむろしている男性がたくさんいました。

そういえば、10年以上前に私が初めて上海に来た時(1994年の夏)は、街は暗く裸で夕涼みをしていた人が多くいました。日本企業の中国投資が本格化する前のことで、上海の森ビルがまだ建っていない頃です。私はこれからは中国の時代かもしれないと思い、上海と北京を視察に行きました。

私はあの時に上海で熱気を感じて、中国業務を志したのでした。高級ホテルのすぐ近くにある路地裏の朝市で、生きた鶏や蛇や蛙を食材として売っていました。そこに集まる人の圧倒的な多さ。日本になくなったパワーを私は感じ、中国は確実に発展すると思いました。私の皮膚感覚でした。あれから当事務所は中国業務に邁進してきました。中国でも法律が整備され、日本にある法律のほとんどが中国でもあるようになりました。

今では見上げるように高いビルが乱立し、上海はまぶしいばかりの明かりに囲まれています。それでも、この暑さは変わりません。裸での夕涼みも残っています。変化の激しい中国の中で、昔と同じ部分を見つけると妙に嬉しくなります。


(2005年8月28日、射手矢好雄)