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そもそも日本のお月見は中国から伝わってきたそうです。ですから、中国にも満月を見る習慣があります。というよりも、中国では中秋節といわれ、日本のお月見よりもはるかに存在感があります。年中行事という意味では、旧正月の「春節」、10月の「国慶節」に続いて3番目に重要という位置づけかもしれません。
中秋節といえば、「月餅(げっぺい)」です。月餅市場はかなり賑やかです。テレビでは7月頃から、こんな月餅が今年の流行だという番組が増えます。ちなみに最近では小さめの月餅がはやっています。抹茶風味やイチゴ風味も人気です。8月初めから予約販売が開始されます。人気の月餅はこの時期の予約を逃すと、いざ本番の時には入手困難になってしまいます。中国の人や企業はお世話になった方々に、月餅を配ります。日本のお中元に相当する風習でしょうか。郵便で送るのではなく、実際に月餅またはその引換券を持参します。誰にどんな月餅を送ろうかと頭を悩ますのも中国の伝統です。
中国の伝説でも、月にウサギがいます。日本と異なるのは、ウサギだけでなく、人間も住んでいることでしょうか。天に戻ることができなくなった女(名前は嫦娥chang e)と、月に流刑され永遠に大樹を切り続けている男(名前は呉剛wu gang)です。それぞれに悲しい言い伝えがあります。
ところで、今年の中秋節は9月18日でした。1931年に起こった柳条湖事件の日と重なったわけです。柳条湖事件は満州事変の発端となった事件ですから、テレビでは反日戦争の番組がたくさん放送されます。今年の4月と同じように、中秋節の頃に反日デモが起きるのではないかとの心配がありました。
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幸い2005年9月18日は何事もなく平和な一日でした。私たちの事務所からは、高層ビルの隣に満月が見えました。地上では「月下美人」が咲きました。一晩しか花を咲かせない香り高い花です。中国の中秋節も風情満点です。
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