報道発表資料

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2023年04月20日
  • 総合政策

Climate Techのインパクト評価・マネジメントに関する検討会について

Climate Techインパクト評価・マネジメントに関する検討会の 開催について

環境省では、インパクトファイナンスの評価フレームワークを参考とし、Climate Techスタートアップの環境インパクトを評価する際のフレームワーク構築に向けて議論を行うための検討会を開催しました。

1.開催の趣旨と検討の目的
環境省では、投融資によるポジティブなインパクトの創出を拡大するため、金融機関や投資家自身が投融資のインパクト創出に関する意図を持ち、それを自らの戦略として具体化するとともに、金融機関や投資家自身がその戦略を発信・表明する「インパクトファイナンス(注)」の実践を推進しており、令和2年7月に「インパクトファイナンスに関する基本的考え方」、令和3年3月に「グリーンから始めるインパクト評価ガイド」を策定・公表しました。
気候変動関連技術への投資を促進し、ファイナンスを通じて気候変動問題の解決に貢献していく上では、その技術が持つ環境インパクトを投資検討時に評価し、投資後にそれをマネジメント(管理)し、ポジティブなインパクトを拡大していく「インパクトファイナンス」の取組が有効と考えられます。特に、ベンチャーキャピタル等による所謂Climate Techスタートアップに対する評価においては、環境インパクトの評価が当該スタートアップの持つ技術の潜在的な市場価値評価につながる可能性があり、国際的にも議論が進んでいます。
この度、環境省では、上記の背景から、気候変動関連技術(Climate Tech)への投資促進に貢献することを目的とし、インパクトファイナンスの考え方を活用し、気候変動関連技術に投資を行う際に環境インパクトを評価する際のフレームワーク構築に向けて議論を行う検討会を設置し、今後検討を進めてまいりますのでお知らせいたします。
 
2.スケジュール
第1回の検討会を令和5年3月29日(水)に開催し、今後全3回程度の会議を開催する予定です。
なお、委員各位による率直かつ自由な意見交換を確保するため、本検討会は非公開としますが、資料及び議事要旨については、下記のホームページにて公表します。
 
【環境省ホームページ】
https://www.env.go.jp/seisaku/list/conf_r31216_00001.html
 
(注)インパクトファイナンスとは:
 環境、社会、経済のいずれの側面においても重大なネガティブインパクトを適切に緩和・管理することを前提に、少なくとも一つの側面においてポジティブなインパクトを生み出す意図をもって行われる投融資を言います。
 金融機/投資家にとっては、①自らのESG投資の理念の実現、社会的支持の獲得と競争力の向上、②中長期的志向による適切なリスク・リターンの確保への寄与、③資本市場の持続的・安定的成長と、金融機関/投資家自身の経営基盤の維持・強化、といった意義があります。
資金調達者にとっても、①コミットメントの可視化とステークホルダーとの信頼関係強化、②サステナビリティ経営の強化と企業価値向上、③インパクトベースの新たなビジネスにおける資金調達の可能性の拡大、といった意義があります。
詳細は以下の環境省ガイドをご覧下さい。
https://greenfinanceportal.env.go.jp/pdf/pif_taskforce_text.pd

連絡先

大臣官房 環境経済課 環境金融推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8240
課長
波戸本 尚
室長
今井 亮介
室長補佐
水野 紗也