事務所主催セミナー終了
MHMセミナー

セミナー概要

開催日時 2009年11月11日(水) 13:30~19:00
講師等 内田 晴康 土屋 智弘 江口 拓哉 伊藤 憲二 関戸 麦 飛松 純一 宇都宮 秀樹 眞鍋 佳奈
会場 ホテルニューオータニ
会場住所 東京都千代田区紀尾井町4-1
イベント主催 当事務所
業務分野 競争法/独占禁止法 争訟/紛争解決 M&A

詳細

2009年11月11日、ホテルニューオータニにおいて、クライアントの方々をお招きし、MHMセミナーを開催いたしました。セッション1では「独占禁止法の最新実務-単独行為規制とM&A・事業再編」をテーマに、セッション2では「クロスボーダー紛争の最新実務」をテーマに、講演・パネルディスカッションを行いました。

セミナーおよびレセプションに多くの方々にお集まりいただき、当事務所一同深く感謝申し上げます。

セミナーレポート

セッション1: 独占禁止法の最新実務-単独行為規制とM&A・事業再編

第一部 プレゼンテーション:午後2:00~午後3:15

テーマ:「改正独占禁止法下のコンプライアンス─私的独占と優越的地位の濫用に焦点を当てて」
スピーカー:
William Baer (Arnold & Porter 弁護士)
伊藤 憲二 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)

平成21 年改正独禁法の下、排除型私的独占と不公正な取引方法の一部が、新たに課徴金の対象に加えられました。これらは適法な事業活動の延長線上で違反となりやすいため、企業としては業種を問わず留意すべきですが、なかでも、違反行為の繰り返しがなくても課徴金の対象となる排除型私的独占と優越的地位の濫用については、特に、正確な理解に基づき違反抑止を万全にすべきと考えられます。
そこで第一部では、単独行為規制、特に私的独占と優越的地位の濫用に焦点を当て、通常の事業活動と違反行為との境界について、先例が蓄積している米国の実務とともに解説いたしました。

テーマ:「改正独占禁止法下のコンプライアンス─私的独占と優越的地位の濫用に焦点を当てて」
スピーカー:
William Baer (Arnold & Porter 弁護士)
伊藤 憲二 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)

平成21 年改正独禁法の下、排除型私的独占と不公正な取引方法の一部が、新たに課徴金の対象に加えられました。これらは適法な事業活動の延長線上で違反となりやすいため、企業としては業種を問わず留意すべきですが、なかでも、違反行為の繰り返しがなくても課徴金の対象となる排除型私的独占と優越的地位の濫用については、特に、正確な理解に基づき違反抑止を万全にすべきと考えられます。
そこで第一部では、単独行為規制、特に私的独占と優越的地位の濫用に焦点を当て、通常の事業活動と違反行為との境界について、先例が蓄積している米国の実務とともに解説いたしました。

第二部 パネルディスカッション:午後3:30~午後5:20

テーマ:「M&A・事業再編の計画、交渉、実現における独占禁止法の留意点」
1. M&A・事業再編の計画、交渉に際しての独占禁止法上の留意点─いわゆるガンジャンピング等
2. 円滑・確実に独占禁止法クリアランスを得るための実務ポイント
3. 独占禁止法クリアランス取得のための対応─問題解消措置の設計

パネリスト:
William Baer (Arnold & Porter 弁護士)
Marleen Van Kerckhove (Arnold & Porter 弁護士)
Susan Ning (King & Wood 弁護士)
土屋 智弘 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
江口 拓哉 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
宇都宮 秀樹 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)

厳しい経済情勢の下、企業の生き残りを賭けたM&A や事業再編が増えています。とりわけ最近は、業界のトップ企業間でM&A や事業再編が計画されることが珍しくなく、そのような場合、独占禁止法のクリアランスを円滑かつ確実に得ることが生命線を握ると言っても過言ではありません。また、グローバルに活動する企業にとっては、日本だけでなく海外の独占禁止法の手続にも注目し、全ての手続を同時にかつ整合的に進めることが必要となります。
そこで第二部では、M&A・事業再編の計画、交渉、実現における独占禁止法実務の留意点として、1. 統合・取引の相手方や統合効果を検討する際の独占禁止法上の規制(いわゆるガンジャンピング等)、2. 複数の国の競争当局により審査が行われる中で円滑・確実にクリアランスを得るための実務ポイント、3. 業界トップ企業間の統合など難案件において必要とされる検討、とりわけ問題解消措置の設計について、日・米・欧に加え、昨年8月に施行された独占禁止法の下で高度な対応が求められている中国の実務家を交え、最新実務を議論いたしました。

総括:午後5:20~午後5:30

テーマ:「M&A・事業再編を行う企業に求められる対応についての提言」
スピーカー:内田 晴康 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)

M&A・事業再編において、ますます重要度が増している独占禁止法に関し、企業に求められる対応について提言を行い、本セッションを総括いたしました。

セッション2: クロスボーダー紛争の最新実務

はじめに:午後1:30~午後1:40

テーマ:「クロスボーダー紛争の類型と日本の法律事務所の対応体制」
スピーカー:内田 晴康 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)

クロスボーダー紛争は、国内外における訴訟、仲裁、刑事及び行政調査、交渉等多岐の類型を含みます。本セミナーでは、特に訴訟、仲裁、刑事調査を取り上げ、国内、海外でのこれらの紛争に適切に対応するための効果的対応策について実務的なノウハウを提供することを目指しました。また効果的な対応のための日本の法律事務所の果たす役割、当事務所の体制を紹介いたしました。

第一部「海外訴訟、海外での違反調査に対する効果的対応」:午後1:40~午後4:05

1.米国訴訟におけるディスカバリーと刑事捜査における文書提出命令への対応

テーマ:「米国での最新実務と留意点」
スピーカー:Steven A. Reiss (Weil, Gotshal & Manges 弁護士)

テーマ:「米国訴訟におけるディスカバリーと刑事捜査における文書提出命令への対策と日本の弁護士の効果的支援」
パネリスト:
Steven A. Reiss (Weil, Gotshal & Manges 弁護士)
飯田 浩隆 (株式会社日立製作所 法務本部 部長代理)
コーディネーター:
眞鍋 佳奈 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)

2.海外訴訟の効率的マネジメントとコスト管理

テーマ:「海外訴訟の効率的マネジメントとコスト管理の手法」
スピーカー:William A. Streff Jr. (Kirkland & Ellis 弁護士)

テーマ:「日本の弁護士の関与による海外訴訟の効率的マネジメントとコスト管理」
スピーカー:野口 祐子 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)

日本企業が海外訴訟、海外での違反調査に巻き込まれるケースは年々増加しており、その結果、巨額の賠償金や罰金が課される例も珍しくありません。第一部では、まず、海外訴訟、違反調査において、実務上特に重要である訴訟におけるディスカバリーや、刑事捜査における文書提出命令への対応につき、米国の最新実務と留意点を解説し、クライアント、米国の弁護士、日本の弁護士のそれぞれの立場から、効果的対応策につき検討いたしました。さらに、マンパワーやコストにおいても多大な負担を強いられる海外訴訟の遂行において、海外・日本の両面からの効率的マネジメント、コスト管理の手法につき、解説いたしました。

第二部 「日本でのクロスボーダー訴訟への効果的対応」:午後4:20~午後5:00

スピーカー:関戸 麦 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)

同一又は関連する紛争について、日本と海外の双方において訴訟が係属することがあります。そのような場合には、国内外の二つの訴訟手続を有機的に活用することが重要であり、本プレゼンテーションにおいては、そのために実務上留意するべき事項について解説いたしました。また、訴訟において秘密情報の取扱が問題になることがあり、その頻度は近年増しつつあります。クロスボーダー訴訟におけるこの問題への取り組みについても解説いたしました。

第三部 「クロスボーダー紛争解決とADR の活用」:午後5:00~午後5:30

スピーカー:飛松 純一 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)

クロスボーダー紛争解決の有力なツールとして、国際仲裁をはじめとしたADR が注目されています。本プレゼンテーションでは、クロスボーダー紛争におけるADR 利用のメリット・デメリットを多面的に整理するとともに、特に国際仲裁の実務上の留意点について概説いたしました。

レセプション : 芙蓉の間にて、午後5:30より

過去のMHMセミナー

競争法/独占禁止法:セミナー・講演

2024年5月1日~2024年6月28日外部セミナー
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2024年2月22日外部セミナー
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争訟/紛争解決:セミナー・講演

2024年7月4日外部セミナー
『営業秘密漏洩対応と予防策-元検事が刑事告訴の実務も詳細に解説-』
2024年5月31日外部セミナー
『企業における公務員との関わり方とコンプライアンス~「渡す」・「受けとる」の勘所~』
2024年5月16日外部セミナー
『営業秘密漏洩対応と予防策-元検事が刑事告訴の実務も詳細に解説-』
2024年4月24日外部セミナー
『公務員との関わり方における企業の留意事項とコンプライアンスー「渡す」・「受けとる」の勘所から、刑事対応までー』
2024年4月17日事務所主催セミナー
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M&A:セミナー・講演

2024年6月18日外部セミナー
『第5386回金融ファクシミリ新聞社セミナー「米国ベンチャー投資契約の基礎と実務~モデル契約条項と出資にあたっての重要ポイントを重点解説~」』
2024年5月30日外部セミナー
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2024年5月15日外部セミナー
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2024年5月9日外部セミナー
『第5361回金融ファクシミリ新聞社セミナー「買収ファイナンスの基礎と実務上のポイント-レンダー及びスポンサーの双方の観点から解説-」』
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『スタートアップ企業との協業・提携のポイント~スタートアップ企業との協業・提携(投資・M&Aを含みます)において気を付けるべきポイントを豊富な実例を交えて解説いたします~』

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土屋 智弘:セミナー・講演

2023年1月26日事務所主催セミナー
『「台湾ビジネス法務」出版記念セミナー(全5回) 第1回 台湾におけるM&Aの実務のポイント、留意点』
2018年9月4日事務所主催セミナー
『メキシコ法務セミナー -大統領選挙の結果を踏まえた最新動向-(東京)』
2017年10月31日事務所主催セミナー
メキシコビジネスロー研究会(第1回)『メキシコでのビジネス活動における法務上の留意点について』グアナファト州レオン開催
2017年10月30日事務所主催セミナー
メキシコビジネスロー研究会(第1回)『メキシコでのビジネス活動における法務上の留意点について』メキシコシティ開催
2017年2月2日事務所主催セミナー
『中東セミナー』

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江口 拓哉:セミナー・講演

2023年7月28日外部セミナー
『中国反スパイ法改正の概要及び今後の対応の留意点』
2023年6月28日事務所主催セミナー
『「台湾ビジネス法務」出版記念セミナー(全5回) 第3回 日台間の紛争解決の実務』
2022年10月24日外部セミナー
『ベトナム仲裁セミナーのご案内―VIAC仲裁の主要な実務を理解する』
2022年7月14日外部セミナー
『グローバル労働法カレッジ「ベトナム編」「ベトナムの労働法制と労務管理のポイント」』
2022年6月7日外部セミナー
『ベトナムの労働法制と労務管理のポイント』

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伊藤 憲二:セミナー・講演

2023年11月16日事務所主催セミナー
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2020年8月4日~2020年9月3日事務所主催セミナー
『令和元年改正独禁法実務セミナー』
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MHMセミナー2019

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2024年2月15日事務所主催セミナー
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2023年2月22日外部セミナー
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2022年8月23日~2023年7月18日外部セミナー
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2022年5月31日外部セミナー
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2019年9月4日外部セミナー
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2024年2月22日外部セミナー
『MLexセミナー「2030年に向けた事業戦略を左右する独禁法・競争法トレンド」』
2023年11月16日事務所主催セミナー
『MHM Competition Day -競争法実務の現在地と企業のリスクマネジメント-』 
2022年9月28日事務所主催セミナー
『ポストコロナ時代の事業活動と独禁法の最新実務』
2021年8月26日外部セミナー
『Cartel regulation in the Asia-Pacific region』
2021年6月17日外部セミナー
『Panel "Refining competition policy in regulating the digital economy"』

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眞鍋 佳奈:セミナー・講演

2023年8月7日~2023年9月30日事務所主催セミナー
『【オンデマンド配信セミナー】「ベトナム紛争の留意点~ベトナム/シンガポール仲裁の比較を中心として~」』
2023年1月30日事務所主催セミナー
『4年ぶりの現地開催!ミャンマー最新情勢に関するアップデート~2023年の現状と今後の展望』
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2022年11月25日事務所主催セミナー
『ミャンマー情報アップデート:ミャンマーの金融取引に関する規制の現状(CBMによる外為規制とFATFによる高リスク国指定を中心に)及びミャンマーからの撤退に関する諸論点について』
2022年5月25日事務所主催セミナー
ハノイオフィス開設記念連続ウェビナー:第3回「ベトナムにおける人権デュー・ディリジェンス」

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