「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」等の一部改正及び「再生支援の総合的対策」の策定について

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今回のテーマは、「「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」等の一部改正及び「再生支援の総合的対策」の策定について」です。

2023年7月以降、いわゆる民間ゼロゼロ融資の返済が本格化し、2024年4月には同融資の返済開始の最後のピークを迎えることとなります。
金融機関等は、事業者の経営改善・事業再生支援について本格的な対応をすることが求められ、まさに、コロナ禍における事業者の資金繰り支援フェーズから、事業者の実情に応じた経営改善・事業再生を支援するフェーズへの転換点にあります。
かかる状況を踏まえ、金融庁は、2023年11月27日、「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」「主要行等向けの総合的な監督指針」、「系統金融機関向けの総合的な監督指針」及び「漁協系統信用事業における総合的な監督指針」の一部改正案を公表し、同改正案は2024年4月1日より適用が開始されました。また、経済産業省、金融庁、財務省は、2024年3月8日付で「再生支援の総合的対策」を策定するとともに、同日付で、同対策を踏まえた事業者支援の徹底等についての要請文を公表しました。
本稿では、「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」等の一部改正、及び「再生支援の総合的対策」について概説します。