2019年9月25日 事務所関連情報

東京大学松尾研究室及び株式会社イライザとの共同実証研究(法律業務におけるITやAIの活用に関する研究)のお知らせ

森・濱田松本法律事務所(以下「MHM」)は、東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻松尾豊教授の研究グループ(以下「松尾研究室」)及び松尾研究室発のAIスタートアップである株式会社イライザ(代表取締役:曽根岡侑也、以下「ELYZA」)と、法律業務における情報技術(IT)や人工知能(AI)の活用に関する共同実証研究に着手いたしましたので、お知らせいたします。

1.共同実証研究の背景

近年、AI、自然言語処理等の領域における先端技術の発展とともに、法律業務に対するテクノロジーの応用(リーガルテック)への注目が高まっています。

また、ビジネスのグローバル化や第4次産業革命によるイノベーションの加速を背景として、法務についても、より正確かつスピーディーな対応・判断が求められています。さらに、契約書のチェック等の法的リスク管理に加え、企業価値最大化の観点から経営陣に多様な法的支援を行う役割(いわゆる戦略法務)も拡大の一途にあります。

このような状況を背景に、英米の法律事務所や産業界におけるリーガルテックの普及・発展はめざましく、日本においても、既存業務の圧倒的な効率化、スピードの一層の向上を実現し、弁護士及び法務担当者がより創造的かつ高度な知的作業に集中できる環境を実現することが、国際競争力維持の観点からも急務となっています。

2.共同実証研究の概要・目標

松尾研究室は、日本を代表するAI研究機関であり、AIに関する先進的な知見・技術を有しています。また、ELYZAは、松尾研究室発のAIスタートアップであり、特に法務領域と親和性の高い自然言語処理に関し、高度な技術と最先端の知見を有しています。

MHMは、クライアントの皆さまに対し、あらゆる分野につき質の高い法務サービスを提供しており、最先端の案件を扱うことを通じて、豊富な経験・知識・ノウハウを有しています。

本共同実証研究では、この三者が各自の強みを最大限に活かしつつ、法律業務における情報技術(IT)や人工知能(AI)の活用に関する研究を進めるとともに、法律業務をより効率化・迅速化するシステムの開発・導入を行います。

MHMは、本共同実証研究を通じて、クライアントの皆さまに対し、より一層質の高い法務サービスを提供することを目指します。
 

■東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 松尾研究室の概要

代表教員:松尾豊

研究内容:ディープラーニングを軸とする人工知能技術、ウェブ工学、ビジネスモデルの研究を実施。基礎研究から社会実装まで一気通貫で行うことを特徴とする。

URL:http://weblab.t.u-tokyo.ac.jp

 

■株式会社イライザの概要

社名:株式会社 イライザ

所在地:東京都文京区本郷2-27-2 エスペランサV 8階

設立:2018年9月4日

代表者:曽根岡侑也

事業内容:AI導入の検討段階における要件定義などのコンサルティングから、モデルの開発・検証、システムへの導入や運用支援まで、一貫したソリューションを提供

URL:http://elyza.ai/