2022年6月13日 案件実績

当事務所は、Park-PFI事業に対する全国初のソーシャルローンの組成についてアドバイスしました

松田 悠希 弁護士、高石 脩平 弁護士は、株式会社百五銀行が組成したPark-PFI事業に対する全国初のソーシャルローン案件において、リーガル・カウンセルを務めました。

このたび、株式会社百五銀行は、三重県鈴鹿市に本社を置く一般貨物自動車運送会社である株式会社宝輪との間で、三重県津市内のPark-PFI事業(「中勢グリーンパーク官民連携事業」)に対するソーシャルローンにかかる金銭消費貸借契約を締結したことを発表しました。本件は、Park-PFI事業を資金使途とする、第三者意見を取得したソーシャルローンの取組みとして全国初の事例とのことです。

ソーシャルローンとは、サステナブルファイナンスの1つであり、資金使途を社会課題解決プロジェクトに限定した融資です。融資の場合、貸主・借主間の対話を通じた柔軟なストラクチャー設計や融資契約書への反映が可能であり、関係者によるさらなる創意工夫の発展が期待されます。また、地域の企業や金融機関が一体となって地方創生や地域特有のSDGs/ESG課題の解決に取り組む事例も増加しており、本件もその礎の一つと言えます。

当事務所の弁護士は、多様なファイナンス案件の実績を背景に、SDGs/ESG金融に関するストラクチャー、ドキュメンテーション支援の経験も着実に積み上げており、金融機関・資金調達者それぞれの立場から、案件のニーズに応じたアドバイスを提供し、今後も、社会のニーズに即した金融手法のさらなる発展のために貢献して参る所存です。