森・濱田松本法律事務所は、ベトナム・ハノイ市に現地オフィスを開設し、2022年1月より業務を開始いたしました。併せて、当事務所ベトナム・プラクティスの更なる体制強化も行っておりますので、ご報告いたします。

当事務所は、2018年8月にホーチミンオフィスを開設して以来、パートナーの江口 拓哉 弁護士と西尾 賢司 弁護士が常駐し、これまでも、数多くのベトナム進出案件（拠点の新規設立、Ｍ＆Ａ、ジョイント・ベンチャー等）、不動産・インフラ開発案件や現地でのベトナム法務全般（紛争解決・不正調査、事業運営に関する日常法務等）を幅広く手掛けてまいりました。

近時のベトナムの急速な経済発展を受けて、日本を含む諸外国からのベトナムへの投資・進出数は益々増加しており、現地におけるリーガル・サポートの必要性とその種類は更なる広がりをみせています。そこで、当事務所としては、政治の中心地でありベトナム北部の中心都市でもあるハノイにも拠点を設けることで、一層幅広い分野及び地域において、クライアントの皆様により身近なリーガル・サービスを提供できる体制を整えることが急務と判断致しました。

ハノイオフィスには、パートナーの武川 丈士 弁護士と岸 寛樹 弁護士が駐在し、ベトナム人パートナーのハ・ティ・ヅゥン弁護士と共に執務します。武川弁護士は、2012年にシンガポールオフィスを、2014年にヤンゴンオフィスを開設し、当事務所のASEAN諸国におけるリーガルプラクティスを切り拓いてきたパイオニアです。両オフィスでの役割に加え、今後はハノイオフィスを拠点にベトナム・プラクティスの更なる発展に尽力する予定です。岸弁護士は2017年からバンコクオフィスにて執務し、ASEAN諸国における幅広い知見と経験を有する弁護士です。さらに、ハ・ティ・ヅゥン弁護士は、ベトナムにおける外資企業の支援に豊富な経験を有するベトナム人弁護士であり、2021年11月にベトナム人パートナーとして当事務所に加入しました。今後は、上記３名を中心に更にハノイオフィスの体制を拡充し、ホーチミンオフィスとも連携しつつ、現地法のサポートに幅広く対応できる体制を整備します。

また、ホーチミンオフィスにおいても、パートナーの眞鍋 佳奈 弁護士及びオーストラリア人アソシエイトのニルマラン・アミルタネサン弁護士が新たに駐在することを予定しているほか、さらに、2022年2月より、新たなベトナム人パートナーとしてフック・グエン弁護士が加入しました。眞鍋弁護士は、2014年からシンガポール・ヤンゴンの両オフィスにて活躍してきた国際紛争・コンプライアンスを専門とし、ASEAN諸国における事業支援にも豊富な実績を有する弁護士です。両オフィスでの役割に加え、今後はホーチミンオフィスを拠点に紛争・コンプライアンスといった分野を含むベトナム・プラクティスの強化に取り組む予定です。ニルマラン・アミルタネサン弁護士は、ヤンゴンオフィスにおいて東南アジア・南アジア案件を幅広く取り扱ってきた豊富な実績を有するオーストラリア人弁護士です。そして、フック・グエン弁護士は、ベトナムの大手法律事務所においてパートナーを務め、とりわけベトナムの不動産開発事業においてベトナム国内有数の実績と経験を有するベトナム人弁護士です。このように、ハノイオフィス開設と併せ、当事務所ベトナム・プラクティスのより一層の体制の拡大強化を行ってまいります。

当事務所は、時代の変化や多様化するリーガルニーズに応えつつ最良のクライアント・サービスを提供することを使命と自覚しており、以上の体制強化が当該使命を果たすことにも資するものと考えております。今後とも、上記弁護士らを中心に、クライアントの皆様の信頼と期待に応え、依頼者のFirm of Choiceであり続けられるよう、森・濱田松本法律事務所ベトナムオフィス一丸となって取り組んでまいる所存です。

令和4年2月
森・濱田松本法律事務所